私はいつも川柳大会では地味な服装をするように心掛けている。川柳大会では「少し」若いだけで目立ってしまうので、保護色を纏って目立たないようにしているのだ。もともと派手な服装はしないのだが、それに輪を掛けて地味な色をチョイスして着て行く。だが、卑弥呼の里女流川柳大会だけは違う。女性しか参加できないという特色を生かして、自分なりにドレスアップしている。 令和元年7月28日、第8回卑弥呼の里女流川柳大会を開催した。毎年和歌山県から参加してくださる木本朱夏さんをはじめ、今年は三重県鈴鹿市から青砥たかこさんも駆け付けてくれた。朱夏さんのシャツには大きなオレンジ色の水玉に、女性の顔がプリントされていて上品だ。青砥たかこさんはショッキングピンクのカーディガンがとても綺麗。鹿児島県から参加の石神紅雀さんは「この着物、昨日届いたから早速着て来たよ!」と真っ赤な着物がとてもまぶしかった。私はというと、何ヶ月も前に買ったのに派手過ぎて一度も着ていなかった、レモンの柄の入った紺色のワンピースだ。姪っ子達に「ネエタン、ちょっと派手過ぎ。恥かくばい!」と何度も止められたのだが、この大会で着なければ着る場所は無いと思い、勇気を出して着てみた。鏡の前に立って白いカーディガンを羽織ると、なかなか似合っているし、マイナス五歳くらいには見える…気がする。 この大会に参加してくださる皆さんは、とてもおしゃれだ。服装もおしゃれだが、いつも目を引くのは帽子。宮崎県から参加の主税みずほさんは、我が家のファッションリーダー的存在で、いつも真似したくなるようなコーディネートをされている。母がベレー帽をかぶるようになったのも、みずほさんの影響だ。私もかぶってみたのだが、頭がデカいのか顔がデカいのか似合わない。そんな女流大会ならではの雰囲気は参加してみなければ分からないものだと思う。ちなみに私のワンピースは友人に「昭和のスナックみたい」と言われ撃沈したが「アンタの服も戦後のスナックみたいよ」とお返ししてやった。
大会の天の句をご紹介。
題「鳥」真島久美子 選(佐賀県) 天・移り気なカモメを待っている港 木本朱夏 題「ぽつり」青砥たかこ 選(三重県) 天・わたくしの悩みを宇宙規模で見る 真島久美子 題「袋」石神紅雀 選(鹿児島県) 天・遺すもの巾着ひとつあれば足る 萩原奈津子 題「遊ぶ」楠根はるえ 選(福岡県) 天・神様の遊び道具は時間です 真島 芽 題「ランク」木本朱夏 選(和歌山県) 天・介護3ツイノスミカが決まらない 江川寿美枝
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