私はシーグラスを拾うのが好きで、二階の大きな瓶には色分けされたシーグラスが綺麗に並んでいる。この瓶を見ているだけでも癒されるのだが、今年の女流大会はこのシーグラスを使ったハーバリウムを参加賞にしてみんなに配ることにした。小さな瓶に、シーグラス、ドライフラワー、専用のオイルを...

我が家の仏間には、二枚の短冊が飾られている。それは父の大会入賞句でもなく、私達家族が書いたものでもない川柳だ。 父はマスターズ陸上の選手だったので、父の葬儀には陸上仲間の人達がたくさん参列してくれた。亡くなった日にお通夜、次の日にお葬式をしたので、亡くなったことを知らない人...

２０年ほど前、わかば川柳会にフウさんが入会した。彼は彫師（刺青）で、それはそれはいろんな経験をされているので、みんなフウさんの話に興味深々。川柳は半年くらいで作らなくなってしまったが、私達の付き合いはいまだに続いている。...

連日、全国の誌上大会の締切に追われて、我が家にはたくさんの投句用紙がある。私はまずノートに書いて、何度か推敲を繰り返して、自分で納得がいったら用紙に清書するという書き方をしているのだが、私の母は直接投句用紙に書くという恐ろしいことをやってのける。台所のテーブルに座って作句し...

佐賀県で私が関わっている句会に「わかば川柳会」「かささぎ川柳会」「佐賀番傘　むつごろ」がある。この三か所はそれぞれで、全員が一同に集まる会はない。そして、どの句会にも驚くような作句をするおじいちゃん、おばあちゃんがたくさんいる。私は句会の時に必ず自分が参加した県外の大会の話...

川柳の本を整理していたら、酒谷愛郷さんの句集を見つけた。 父の掌さくら匂うと　そうであろう この句から始まる「暁」という句集を手に取ると、無性に愛郷さんに会いたくなる。愛郷さんは佐賀県伊万里市出身で、県内の大会でよくご一緒させていただいた。私が子供の頃は、私の句をとても褒め...

第１１回卑弥呼の里誌上川柳大会の投句受付を締め切り、やっと選者の先生方へ送る準備が終わった。投句の締切は１月１５日消印有効なのだが、毎年１３日～１７日に一気に届く。ポストに入りきらないので、郵便屋さんからの手渡しだ。皆さんのご参加、本当にありがとうございました。...

来年、とうとう私の句集を発刊することにした。実は二十年前にも発刊しようと準備していたのだが、出版社の倒産で頓挫してしまった。その頃考えていたのは、章ごとにページに色をつけて句の雰囲気を変えること。三章に分ける場合は三色の本になる。タイトルも考えていて「私」という安直なものだ...

熊本番傘お茶の間川柳会代表の黒川孤遊さんから姪の芽に『壷』のエッセイ依頼が来ていた。 「原稿用紙二枚～三枚、なんでもいいから書いてね」 と言われた芽は 「本当に何でも良かと？本当に？」 と何度も聞いていたので、何を書くつもりなのかと聞いてみた。すると...

第１１回卑弥呼の里誌上川柳大会の募集が始まった。この大会を始めて１１年になるなんて実感がないほどあっという間だ。 この大会をするようになって、全国の大会に参加して投句用紙をなるべく直接配ることを今も続けているのだが、そのおかげで友達がとても増えた。年上の人がほとんどではある...

今回は川柳ではなく剣道について。 私が高校の頃の校則に「男女交際禁止」というものがあった。生徒手帳に書いてあって、初めて生徒手帳を手にした時はその文字に大人になったような気がして嬉しかった。私は剣道部だったのだが、強豪校なので校則よりも部活の決まり事のほうがずっと厳しかった...

令和4年7月31日、卑弥呼の里女流川柳大会を開催した。会場の使用許可が下りず二年間休んでいたので、やっとの開催だ。例年なら「よし！やるぞ！！」とやる気に燃えているのだが、今回ばかりはどうしても前向きな気持ちになれなかった。それは、このコロナ禍の三年間で大会に参加する側だった...

私がドラえもんのコレクションをするようになって２５年以上経つ。元々は、妹がドラえもん好きで、どこに行ってもドラえもんグッズをお土産にしていた。どのお土産屋さんにもドラえもんとアンパンマンは必ずあるので、お土産には困らなかったのだが、探している内に自分がハマってしまった。私が...

２０２２年７月３１日（日）開催です。

私が住んでいる、佐賀県吉野ヶ里町の人口は令和4年5月現在16,142人。東脊振村と三田川町が合併して吉野ヶ里町になったのだが、この人数はなかなか多いのではないかと私は思っていた（我が家は東脊振村側）。でも「この町は知り合いばかりなんじゃないか」と思う事件が昨日起こった。...

2022年5月15日、川柳葦群創立十五周年記念大会が開催された。主宰の梅崎流青さんを中心に実行委員会を立ち上げ、それぞれの役割を決めて準備を進めた。私は大会の司会進行を任されていた。 大会まであと三日になった朝、流青さんから電話が入った。「久美子、ちょっと大変なことになった...

「川柳はペンと紙さえあればできる」と人には言っているが、正直に言えばペンと紙がなくてもできる。自分が経験してきたこと、感じたこと、全てが句になるのだから「心」さえあればできる。…なんて甘いことを言えるのは、川柳中心の私を家族や周りのみんなが応援してくれているからだ。...

先日、句会の会場でＫ子さんに一枚の紙を渡された。そこには ・ティファール（売り物？） ・バスソルト（お風呂の香りですか？） と書かれていて、それが何なのかを知りたいのだそうだ。娘さんに電話で聞こうにも、耳が遠くて聞き取れない。この二つを調べる為に新しくカタカナ語辞典を買った...

今年度の子供川柳教室が１月末で終了した。もちろん来年度もあるのだが、今回で六年生の四人がお別れすることになり、心にぽっかり穴が空いてしまった。長い子は六年間一緒に川柳をしてきたし、短い子でも三年間一緒だった。当たり前だけど低学年の頃はみんなとても小さくて、...

我が家は今まで雑種の犬しか飼ったことがない。理由は私が拾ってくるからだ。最近は野良犬がいなくなり犬を拾うこともなくなって、ずっと「血統書付きの犬を飼ってみたい」と言っていた父も亡くなり、犬のいない生活も四年目になろうとしていた。...