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初恋抄(7)同じ選者にお願いする理由2019年10月8日掲載

先日第8回卑弥呼の里誌上川柳大会の投句受付を開始した。女性選者5名と男性選者5名の共選であるが、女性選者は第1回からずっと同じだ。最初の頃はいつか変えなければならないという迷いもあった。だが5年前、ある経験をして「毎回同じ選者にお願いする」と心に決めた。

私は誌上大会の用紙は、なるべく自分で現地に行って配るよう心掛けている。時間にもお金にも限りがあるし、そんな行動が時代遅れのような気もしているが、自分が誌上大会の為にできることが他に見当たらないのだ。 「まさか佐賀から来たの?わざわざ、この為に?」 「わざわざ来たのでぜひとも投句してやってください。お願いします…(涙)」 そんな会話をしながら皆さんと仲良しになる。そして少しずつ協力してくださる仲間が増えていく。自分が動くことで自分自身が豊かになっていくことを実感してきた。

そんな中、5年前に参加したとある大会でのこと。いつものように会場で「誌上大会です。よろしくお願いします!」と用紙を渡すと「こんな毎回同じ選者の大会、誰が出すか!」と、用紙を机から叩き落とされた。あまりの出来事に一瞬頭が真っ白になったが、落とされた用紙を拾い上げながら「毎回同じですが、素晴らしい選者だと自負しています。」と笑顔で答えた。私は(迷いが消えました。選者は一生変えません)と心の中でつぶやきながら用紙を配り続けた。

その時はこんなことをする人がいるのかと驚いたが、今では私の迷いを一瞬で吹き飛ばしてくれたその方にむしろ感謝している。第1回から第6回までは女性選者だけで行ったので、毎回同じなのは女性選者のみである。男性選者だけ変えることへの批判もあるが、どの女性選者とペアにして選をしてもらうのかを考えるのは楽しい。これからも、この誌上大会と一緒にたくさんの経験をしていくのだと思うとワクワクして仕方がない。

第8回卑弥呼の里誌上川柳大会。ここを読んでくださった方は、一期一会だと思って是非とも投句をお願いします。



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