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初恋抄(46)東北大会 2023年3月31日更新

 佐賀県で私が関わっている句会に「わかば川柳会」「かささぎ川柳会」「佐賀番傘 むつごろ」がある。この三か所はそれぞれで、全員が一同に集まる会はない。そして、どの句会にも驚くような作句をするおじいちゃん、おばあちゃんがたくさんいる。私は句会の時に必ず自分が参加した県外の大会の話をするようにしているのだが、興味津々で聞いているわりには誘っても一緒には行ってくれない。みんなが県外の句に触れる機会は皆無に等しい。私はそんな現状をなんとか打破したいとずっと考えていた。そしてコロナ禍で大会が中止の間

「コロナが落ち着いたらみんなで東北に行こう!」

と言い続けた。三年間も言い続けた自分にも驚きなのだが、

「この句は東北で通用するやろうか?」

「おかじょうき読んだばってん難しかねぇ~」

なんて、少しずつ気持ちが東北へ傾いていく皆を見ているだけでも嬉しかった。

 10月1日に東北大会が青森県で開催される。ずっと私が言い続けてきたものだから、みんなも乗り気で

「やっと行かるっごとなったね。行くばい!行くばい!」

と、現時点では十名ほどが名乗りを上げている。前日に青森入りして、大会が終わってから観光の予定だ。個人的には寺山修司記念館に行きたいのだが、メンバー的には斜陽館かな…など、みんなで一緒に行けることが楽しみで仕方がない。そして何よりも、東北の句に直接触れられる機会は、これからの佐賀県の句風を変えてくれるかもしれないと思っている。

来月、青森在住のSさんが佐賀県に来られるので、その日に合わせて合同句会を開催するのだが、Sさんがどんな句を持って来られるのかワクワクだ。その句を聞いたみんながどんな顔をするだろうかと考えるだけでにやけてしまう。コロナも落ち着いたことだし、これからはもっと羽を広げていきたいと思っている。




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